Forgerです。今回は、小論文と歌謡曲の比較を通して、音楽理論とは違った視点から音楽の構造についてお話しします。
結論から言うと、「5パラグラフ・エッセイ」という形式で書かれる小論文と一般的な歌謡曲の構造はほぼ同じということになります。
では、具体的に両者を比較してみましょう。
まず、1番小さい構成単位の比較からです。小論文の最小構成単位は「音素」です。日本語だと、五十音で表される「み」とか「か」とか「ん」とかのことです。歌謡曲の最小構成単位は「音」です。所謂、「ド」とか「レ」とか「ミ」とかのことです。
次に、2番目の構成単位です。小論文の2番目の構成単位は「単語」です。「みかん」とか「りんご」とか、「音素」を複数組み合わせて構成されています。歌謡曲の2番目の構成単位は「動機」(モチーフ)です。「音」を組み合わせて構成されていて、普通は「2小節の長さ」です。例えば、「かえるの合唱」は「ドレミファミレド―」と「ドー、ドー、ドー、ドー」という2つの「動機」とその変形だけで構成されています。
そして、3番目の構成単位です。小論文の3番目の構成単位は「文」です。「私はみかんを食べた」とか「彼はりんごを持っている」とか、「単語」を複数組み合わせて構成されています。歌謡曲の3番目の構成単位は「フレーズ」です。「動機」を組み合わせて構成されていて、普通は「4小節以上の長さ」です。
さらに、4番目の構成単位です。小論文の4番目の構成単位は「パラグラフ」です。この記事だと一行を空けて一まとまりになっているのが「1パラフラフ」で、「文」を複数組み合わせて構成されています。歌謡曲の4番目の構成単位は「メロディー」です。「フレーズ」を組み合わせて構成されていて、普通は「8小節以上の長さ」です。
最後に、5番目の構成単位です。5パラグラフ・エッセイの形式で書かれた小論文は、序論が1パラグラフ、本論が3パラフラフ、結論が1パラフラフという構成になっています。一般的な歌謡曲は、前奏、Aメロディー、Bメロディー、サビ、後奏という構成になっています。
以上をまとめると、
「音素」/「音」
「単語」/「動機」
「文」 /「フレーズ」
「パラグラフ」/「メロディー」
と言う風に構成単位が下から上へ階層化されています。
そして、小論文も歌謡曲も5つの最大構成単位(「パラフラフ」/「メロディー」)を組み合わせて作られているという共通の構造を持っていると分析できます。
実は、このあたりの構造分析は、音楽理論では「楽曲分析」や「楽式論」というれっきとした一分野があり、細かい話をすると限がないのですが、大まかなイメージを掴んでもらうために、正確さは無視してかなりざっくりと説明しました。
もし、こういった構造分析に興味のある方は、「楽曲分析」や「楽式論」などについて、インターネットで検索したり、解説書を読んでみたりしてみたら良いでしょう。
なお、簡単な童謡を対象に、ごく初歩的な「楽曲分析」や、それを基に「作曲練習」をすることについて、本編とは別に「研究編」として発表する予定ですので、気長にお待ちいただけると幸いです。
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