2015年5月24日日曜日

「Forgerの備忘録」 第6回 「構造」と「構成」-メタ楽曲分析の意義

 Forgerです。前回、「小論文と歌謡曲がほぼ同じ構造をしている」ことを論じた訳ですが、今回は「楽曲の構造を分析する意義」についてお話します。

結論から言うと、楽曲を効果的に聞かせるためには「構成」を考える必要があり、その前提として「構造」を分析する必要があるからです。

例えば、前回お話しした「5パラグラフ・エッセイ」では、

1 序論:テーマの設定
2 本論1:テーマに対する論点と自分の意見の根拠1の提示
3 本論2:テーマに対する論点と自分の意見の根拠2の提示
4 本論3:テーマに対する論点と自分の意見の根拠3の提示
5 結論:全体のまとめと、テーマに対する自分の結論の提示

という「構成」になっています。

 言い換えるなら、

「問い」→「論点と根拠」→「結論」

という非常に論理的で明快な構成になっています。

 これに対し、歌謡曲もこれほど明確ではないですが、

1 前奏:曲全体を予感させる部分
2 Aメロディー:曲は序盤。歌詞は舞台設定を提示。
3 Bメロディー:曲はサビへつなげる部分。歌詞はサビのメッセージの理由となる心情を提示。
4 サビ:曲は一番盛り上がり、歌詞は最も伝えたいメッセージを提示
5 後奏:曲全体のまとめ。

というような「構成」が存在します。

 つまり、歌謡曲の「歌詞」には、

 Aメロディー    Bメロディー     サビ
「舞台設定」  → 「心情の理由」  → 「伝えたいメッセージ」

という「構成」があり、楽曲もそれに対応したものにする必要があります。

 さらに、サビを効果的にするためには、前奏にサビの一部を持って来たり、後奏でサビをリフレインしたり、対比させるようにAメロディーは敢てゆっくりと始めたり、等の様々な技法を使う必要があります。

 そして、それらの技法を選択する前提として、歌謡曲全体の「構成」を考える必要があり、そのためには既存の歌謡曲に存在するAメロディー、Bメロディー、サビ等の「構造」をきちんと「分析」し、それらについて学習しなくてはならない訳です。

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