9月5日、マジカルミライ2015に行ってきました。
開催場所は日本武道館。あの日本武道館ですよ。マジで日本武道館ですよ。
で「Packaged」の曲と共に描かれた夢想は8年で現実となりました。
会場には老若男女国籍を超えて様々な人達が集まりました。
2010年の「ミクの日感謝祭」のおっさん率の高さからは雲泥の差です。
9月4日のライブではキャロライン・ケネディ米国駐日大使が来場されていたとか。
次は秋篠宮悠仁殿下が来場されるくらいあり得る勢いですね。
さて、今回の武道館のライブで規模の拡大はひと区切りにして良いと思います。
ドーム公演や、ロックフェス参加等々純粋に規模を拡大する方向から視点を変えたライブを指向する時に至ったと思うのです。
「初音ミクとは、新たな創造のあり方の象徴であり、作品を介した人と人との出会いを祝福する女神である。」
これはミクさんが雑誌表紙を飾った、建築知識・2012年9月号(No694)の巻頭コラム「ミクと建築のミライ」の一文です。
私はこの一文に非常に深い感銘を受けました。
まさしく“初音ミク”という存在を的確に表現していたからです。
今のマジカルミライに欠けているもの、それは「人と人との出会いを祝福する」ことだと私は感じています。
今回のマジカルミライの展示関連はワークショップ、ホールイベント、企画展の3つに大別できます。
このうち無条件で参観できるのは企画展のみですが、これもほぼ企業の物販&サンプル展示で構成されていて“創作文化の体験”を謳うには内容が薄いと感じました。
もっと来場者が能動的に参加できる仕組み、例えば他の来場者と交流しなければクリアできないゲームを仕掛けるとか、リレー楽曲作成とか楽器の体験コーナーを用意するとか。
もちろん予算やスペースや機材、担当スタッフの確保という限りあるリソースをやりくりする課題がありますが検討する価値は十分にあると思います。
また、ライブでは初期の頃のようにボカロPさんの出演や13年のマジカルミライのように中の人達の前説、そしてライブ中のバンドマンとミクさんの絡みを復活させてほしい。
今回のライブはバンドマンとミクさんがきっちりと別れている印象でした。
見ていてなんだか寂しい。
「初音ミク」という主体は存在しません。
「初音ミク」という存在は彼女を取り巻く人々の影絵です。
「初音ミク」のライブに集った人々が彼女を存在させているのです。
「初音ミク」を構成する人々が集まり、構成する全ての人々に感謝を捧げる場所。
「初音ミク」のライブに“観覧者”なんていない、必要ない。
「初音ミク」のライブという場に集った人々でライブを創る。
「初音ミク」のライブとはそのような場であって欲しいと思っています。
ライブ終了と共に上がる「ありがとう」の声はそんな意味を持っていたはずです。
個人的に創作を楽しむ「Packaged」から、世界レベルで繋がり、創作文化を育て、その一翼を担っていることに誇りを感じる「Tell Your World」「Hand in Hand」へ。
今こそ、その転換期ではないでしょうか。
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