2015年2月22日日曜日

「蟹缶の弱音ハクなボヤ記」 三言目:“DAW”の略ってさ“ダメだ”“アカン”“わけわからん”だよね?

「DTMを始めるには」という記事を読むと用意すべきツールにかならずDAWが挙がるわけです。
で、じゃぁとDAWを入手して使ってみると、まず使えない。
使えた人っているのかなぁ・・・
解説書があるDAWも結構限られている。
「DTMをはじめるぞ!」と意気込んでみても意外とこの辺で躓いて挫折している人が少なくないのではないかと思います。

私の場合も、やっぱりこの辺でも躓いていましたが、初音ミクV3でDAWがバンドルされることになって、その解説書にバンドルされているDAWの使い方が説明されるようになったことで何とか先にするめるようになりました。

音楽系の雑誌を読んでいると色々な編集機材が紹介されています。

日曜音楽家達がどこまで手を出すのかは私には想像できないのですが、色々な機材に手を出すときに最初に読む解説書というのが紹介されているサイトなんかあるといいなぁと思っている人は結構いるのではないでしょうか。

2015年2月15日日曜日

「Forgerの備忘録」 第4回 「練習」に必要なのは「選択肢の制限」と「具体的な手順」

 Forgerです。今回は、当会が提案する


「簡単で短い曲」を大量に作って「練習する」


という解決策が、どうして「入門さえできない人のための作曲講座」で提示している形になったのかについてお話しします。


 結論から言うと、


「大量の選択肢」があると、「素人は何をどうすれば良いか分からなくなり、途方に暮れてしまう」


からです。


 言い換えるなら、素人に「練習」のやる気を出して貰う時には、


1 「選択肢の制限」
2 「具体的な手順」


をしてから「練習」して貰う方が、目標が明確になり、作業が簡単になるので、課題が達成しやすくなるのです。


 1つめの「選択肢の制限」というのは、「選択肢を減らす」ということです。当会の講座動画が、


・「作るのは4小節/8小節だけ」
・「コード進行は借りてくる」
・「使う音はコード音のみ」


等といった方式を採用しているのも、「感性の赴くままに自由に作ってみて下さい」等と「大量の選択肢を与えて放置する」よりも、「限られた選択肢から選ばせる」方が気分が楽になり、やる気も出やすいからです。
 
 例えば、「英作文の練習をする」場合を考えてみて下さい。いきなり、


「英語で自由にエッセイを書いてください」


と言われたら戸惑いを感じはしないでしょうか。それよりは、


「使う単語は5つまで、『主語+述語+目的語』という第3文型、動詞は現在形のみで、英文を作ってみて下さい」


と言われる方が、まだ自分にも出来そうだと思えるのではないでしょうか。


 2つめの「具体的な手順」というのは、「1つずつ順番に段階を踏んでいく」ということです。当会の講座動画が、


①歌詞を8小節に割り振る
②各小説で歌詞に合わせてリズムを作る
③コードを選んで伴奏をつける
④音の変化の方針を決めて音程をつける


という風に、まずはこの課題を、それができたら次の課題をという方式で進めているのも、その方が脱落者を出しにくいだろうという考えに基づくものです。


 例えば、「料理のレシピ」を思い浮かべてください。あるいは「プラモデルの組立図」でも構いません。その手順に従っていけば、人によって上手い/下手はあるかもしれませんが、最後まであきらめずにやり通せば、とりあえずは完成させることができます。


 つまり、当会の講座動画は「ガムのおまけのプラモデルとその組立図」のようなものです。なるべく作りやすくするために、「コード進行」や「コード音」という「曲の部品素材」はこちらで指定させて頂いております。さらに、「プラモデルの組立図」のように、それらの「曲の部品素材」をどのように加工し、組み立てていくのかについても、「具体的な手順」を示しております。

 後は、「皆様のやる気」次第です。当会の講座動画の内容に基づいて、実際に手を動かして頂けるならば、完成度は保障できませんが、必ず皆様の「曲/歌」が完成するのです。

2015年2月8日日曜日

「『入門さえできない人のための作曲講座』 やさぐれ編」その3 ~世間の作曲講座にもの申す(後編)~


さとうささら「さとうささらです!」
GUMI「GUMIだよ!」
ささら「前回に続いて『世間の作曲講座にもの申す』の後編をお送りしますね」
GUMI「公開されている作曲動画の問題点について、前回はこちらの②まで紹介したから、今回は③から再開だよ」
ささら・GUMI「「よろしくお願いしま~す!」」
=======================
[多くの『作曲講座』に見られる問題点]
①前提がおかしい(初心者が知らない/できない話が混ざる)
②やり方がおかしい(座学をやったら即実践が必要なのに、後者がない)
③順序がおかしい(曲の定義なしでいきなりコードの話を始めたりする)
=======================
(3)順序がおかしい
GUMI「さて、③の『順序がおかしい』だけど、何の順序がおかしいの?」
ささら「人によって教育の方法論は違うので、教える内容と順序が様々なのは当然なんですけれどね。でも、例えば全五章構成の動画で一通りの手順がわかる構成になっているのに、それを明言しないで音楽知識をぶつ切りで見せて第一章を終わらせたりするのはどうかと思うわけです。また『そもそも曲とは何か』をまったく定義せずに進めて、あとから『ほらこんな曲ができた』と結果だけで見せたりするものも問題でしょう」
GUMI「教える内容の順序の問題じゃなくて、教える手順がきちんとしていないっていうこと?」
ささら「教える手順がきちんと検討されていないので、結果として内容の順序も良くない感じになる、というべきでしょうか。加えて言うと、『何のために何を教える、その結果、何ができるようになる』と、視聴者にきちんと説明していないことも多いです。本来それは、初心者のモチベーションにとって非常に重要なことだと思うんです」
GUMI「なるほど。つまり『教える内容』は良くても、それを『どうやってわかりやすく教えるか』まで考えが回っていないってことだね」
ささら「もちろん講座によりますけれどね。分析担当がけっこうキツイことを言っていました。『「教える」ことと「頭の中の知識を吐き出す」ことの違いを分かっていないんじゃないの』って」
GUMI「うわぁ~」
ささら「まあそれは言い過ぎだとしても、作曲ド素人には厳しい講座が多いのは確かです。もちろん、無いよりはあった方が何かしら役に立つので、不要だなんて絶対に言いませんけれど」
GUMI「最初はあくまでも参考書と考えてざっと見て、後で役に立ちそうな話だけメモしておくぐらいの方がいいのかもね。一度失望して見捨てたら、また見て理解しようとするには相当なパワーがいるものね」
ささら「かなりの手間暇をかけて動画を作っているのに、誰に何を教えてどこに連れて行こうとしているのかが全然わからないものが結構多いんです。作り手の善意が空回りしている感じで、本当に惜しいっていうか」
GUMI「『音楽のプロ』は必ずしも『教えるプロ』に非ず、か。素人の動画の場合はさらに玉石混交になりそうだよね」
(4)順序がおかしい・その2 ~コードなんかどうでもよい~
ささら「あと、これは技術担当の愚痴ですが……とにかく世間の講座がどいつもこいつも音階(スケール)とコードの構造の説明を延々と続けるのは何とかならんのか、と。あとは直接引用しますね」
『ピアノを習うときだって最低限の楽譜の読み方を教えたら即座に実技に移る。作曲講座を名乗るなら同様に、「最低レベルの曲の作り方」から入るべきだ。ましてDTMは楽器を弾くより遙かに簡単に音を出せるんだから、とにかく曲を作りまくらせればいい。そして視聴者が自分の作った曲と世間の曲を比べて、「何が足りないのか、うまくいかないのは何故か」を疑問に思ったところで初めて理論的な背景を説明すれば理解も早い。そもそも音大やコンクールレベルは別として、ちょっとピアノが引けますよ、その気になれば簡単な曲なら作れますよって程度なら、コード進行なんて存在すら知らない人が山ほどいる(※)。初心者のうちは必須技能ですらない話を延々とするなんて、教え方の順番が狂ってる』
ささら「……だそうですけれど」
GUMI「ああ、それで『コード進行なんて、既製品を借りてくれればいい』って発想につながるわけね」
ささら「です。世間の多数派の講座がやっているのは、パソコンで年賀状を書きたい人に、パソコンのハードとOSとアプリケーションの違いとワープロソフトのインストール方法から教えているみたいなもの、だそうです。ドとレの間が全音で、ミとファの間が半音だとか、そんなことは最初はどうでもいいじゃないか、と」
GUMI「必要なソフトがインストールされた既成のパソコンを買ってくればいいってことだね。テンプレートに無い絵が欲しくなったり、機能を越えて自由にレイアウトを組みたくなったときに……」
ささら「そのとき初めてパソコンの仕組みを理解すればいいんです。実技に直結しない知識なんて、最初はただの重荷です」
※:現実はそんなものです。ちなみに音楽大学でバイオリンの助手をやっていた経歴の人にコードについて聞いてみたところ、「ああ、確か大学で習ったねえ。そんなのはどうでもいいけど」程度の反応でした。ギター等のコード主体で演奏する楽器や作曲科なら反応も違うでしょうが……
(5)使い分けを推奨
ささら「と、以上の内容を踏まえた上で、この講座は作られたわけです。だから我々がベスト! と胸を張るかというと、そんな身の程知らずなことは言いません。積極的にこの講座を活用していただきたいのは、主に以下のような方々です」
=======================
[当講座を積極的に推奨する方々]
・楽譜が何とか読める程度で、他の音楽技能がほぼ無いと自覚している人
・他の講座(複数)を見て内容が理解できなかった人、挫折した人
・理論の学習よりも、とにかく手を動かして曲を作ってみたい人
=======================
GUMI「最初にさっき言っていた初心者ランクの②と③、つまりほとんど音楽の訓練を受けたことがない人相手ってことだよね」
ささら「この講座は『作曲の手法の一つの例』を徹底的に細かく教えていくスタイルをとっていますからね。ヒントをもらえば自力で自分なりの作曲手法を編み出せるような人には、むしろ回り道になると思うんです」
GUMI「他の講座を見て内容を理解して作曲を始められるなら、それで充分……」
ささら「はい。あと初心者ランク④とか⑤で、もうメロディぐらいは自力で作れるからそれをきちんとした曲にしたいっていうレベルの人にも向きません」
GUMI「アレンジや伴奏に関しては、きちんと理論を学んでテクニックを身につけた方がいいんだよね」
ささら「当動画に限らず、動画そのものが時間の制約から要点に絞って教えがちになるので、むしろきちんとした教本で学ぶほうが早道かもしれません。ただ、実演がついた動画は役に立つと思います」
(6)次回は?
ささら「とまあ、狂犬が吠え付くみたいな感じで好き放題言ってきた『やさぐれ編』ですが、次回はちょっとほとぼりを冷ます……もとい、読者の皆さんの役に立つ実用的な話題になるもようです」
GUMI「具体的には?」
GUMI「……まあ、敵を作らない範囲でよろしくね。それでは……」
ささら・GUMI「御読了ありがとうございました! 次回もよろしくお願いします!」
~その4に続く~

2015年2月1日日曜日

「入門さえできない人のための作曲講座 第2章 【中篇】」を投稿しました

「入門さえできない人のための作曲講座 第2章 【中篇】」が完成したので、ニコニコ動画に投稿しました。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm25469054

なお、続編は引き続き製作中です。